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7年経ちました

7年経ちました 今回の7月号の発行で、フリーペーパーたるぽん(創刊当時はたるぽん瓦版)を始めて、ちょうど7年経ちました。7年と言ったら生まれた子供が小学2年生になるわけで、そう考えると、信じがたい程長い年月のように感じますが、実際過ぎ去ってみると、あっという間でした。過去にも思い出話的なお話は何度か書いた気がしますが、こんな書き出しにすると、やはり思い出話風になりそうな予感がします。何卒ご了承を。
 創刊当初はA4モノクロの1枚もの。広告で収益をあげながら発行するフリーペーパーを目指したのですが、ある日突然出来た、海のものとも山のものともわからないフリーペーパーに対して、広告を出そうなどという奇特なお店など無いのでは?という考えに至り、無理をして広告を集める事をせず、当時たるぽんを発行する為に集まったボランティアスタッフ内で少しずつお金を出し合い、創刊号を発行しようとしました。そんな中でも創刊号に1件だけ、とあるカフェが5000円分の広告を出してくれました。(残念ながら今はもうそのお店はありません)そして、残りの不足分をスタッフで出し合い印刷費にあてたのを今でも鮮明に記憶しています。
 小樽市内にそれなりの人脈でもあれば、ある程度広告等も集める事はできたのでしょうが、当時の僕たちには、人脈の「じ」の字すらなく、今思うとかなり思い切った事をしたものだと、空恐ろしくなります(笑)。
 本来、この手のフリーペーパーなる媒体は、一定の収益性をもくろみ、商売として発行するものですが、当初の僕たちにはその感覚はほとんど無く、「最低限の印刷代さえ広告収入でで賄えたら良いんじゃない?あとは、やってる僕たちが楽しければ良いよね」と割り切り、広告料も、出来るだけ安く抑えました。実は発行当初は1枠料金が5000円。モノクロにもかかわらず、今よりも高い料金でのスタートでした。そして、数ヵ月発行したところで、なんとかもう少し安くできないものか・・・となり、現在と同額の1枠3000円という料金に設定し直しました。
 数年前のたるぽんカラー化の際も、3ヵ月契約での1000割引という制度は廃止したものの、1枠あたりの広告料を上げる事なく、現在に至っています。
 このように、広告料を安く設定したのには、理由がありました。そもそも、広告と言うのは、かけた広告費以上の収益を見込んで出すもので、結果が出なければ、意味がありません。1万円の広告費を払った客単価1000円(内利益300円と仮定)のお店があったとすると、少なくとも広告効果で、30人以上お客さんを増やしたいところなのですが、当時の僕たちにはその自信がありませんでした。たぶん頑張ってもその3分の1が関の山では?と・・・。
 こんな考えで、出来るだけ広告料を安く抑えて成り立つ媒体を・・・との思いで現在も続けているのですが、お店に数千円の利益を確実に出してもらう事の難しさを日々感じています。
 実際のところ、「すごい効果あったよー」とおっしゃっていただける場合もあれば、「うーん、あまり効果無いなー」と言われる事もあります。そんな中でも「頑張ってるから、応援するよ」と、広告を出してくださるお店が非常に多く、身の引き締まる思いです。
 本当にありがとうございます。
 さて、これから足掛け8年目です。確実に結果を出せる媒体を目指しながらも、それだけにとどまらない何かを生み出して行けるような・・・そんなフリーペーパーになれたらなーと思っています。10年を目指して・・・。
(TOYA)
  
TARUPN FREE No83(2011年7月号掲載)コラム:冒頭から暴投

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